公開日 2013年04月01日
更新日 2015年02月10日
特定健診・特定保健指導について教えてください。
医療費の多くを占めるのが、脳卒中・心臓病・糖尿病の合併症などの生活習慣病です。その生活習慣病の主因となるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した健診を実施し、メタボリックシンドロームやその予備群の人を見つけ出し、その必要度に応じて生活習慣を改善するための保健指導を実施していくのが、特定健診・保健指導です。
この健診は40~74歳の方が対象となります。
実施主体は町ではなく、各医療保険者(皆様が加入している国民健康保険や健康保険組合、共済組合など)が実施します。(※がん検診等は今までどおり町で実施します)
○メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)とは
内臓脂肪型肥満に加え、高血糖・高血圧・脂質異常という危険因子を2つ以上持っている状態をいいます。
○健診の内容
腹囲やBMIで内臓脂肪の蓄積を調べます。その他血圧・血糖・脂質や尿検査、肝機能検査そして喫煙歴などの生活習慣などの問診を行います。その結果からメタボリックシンドロームの危険性のレベルを判定します。その結果によっては、心電図・眼底検査・貧血検査などの詳細な検査を実施することもあります。
※BMIとは肥満度の指標で、下記の式で求められます。BMIが25以上だと肥満と判定されます。
BMI=体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}
○保健指導の内容
・健診の結果によって、リスク(危険度)別に次の3つのグループに分けられます。
1.生活習慣の改善の必要性が低い人:情報提供
2.生活習慣の改善の必要性が中程度の人:動機づけ支援(情報提供)
3.生活習慣の改善の必要性が高い人:積極的支援(情報提供)
※治療が必要と判定された方は、医療機関への受診を勧奨します。
・指導概要
1.情報提供:健診受診者全員が対象
受診者が健診結果から自らの身体状況を認識するとともに、健康な生活習慣の重要性に対する理解と関心を深め、生活習慣を見直すきっかけとなるよう、健診結果の提供にあわせて、個人の生活習慣やその改善に関する基本的な情報を提供します。
2.動機づけ支援:リスクが出現しはじめた段階の方が対象
自らの健康状態を自覚し、生活習慣改善のため、受診者本人が目標を設定し、すぐに実践(行動)に移ることができるように、医師・保健師又は管理栄養士等が、原則1回動機づけに関する支援(面接)を行います。
6ケ月後に個人の行動目標が達成されているか、身体状況や生活習慣に変化が見られたかについて評価します。
3.積極的支援:リスクが重なり出した段階の方が対象
受診者が自らの健康状態を自覚し、生活習慣改善のため、医師・保健師又は管理栄養士等の面接・指導のもとに目標や行動計画(例:肥満解消プログラム等)を設定し、医師・保健師又は管理栄養士等が3ケ月以上定期的・継続的な支援を行います。
6ケ月後に個人の行動目標が達成されているか、身体状況や生活習慣に変化が見られたかについて評価します。
☆年に1回は必ずこの健診を受けてください!!
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を放置しておくと、動脈硬化を進行させ、脳卒中・心臓病(心筋梗塞)・糖尿病合併症(腎臓病・失明)などへと進展していきます。
生活習慣病は突然発症するものではありません。「忙しいから」「異常がないから」といって、健診を受けないでいる間にすこしずつ生活習慣病が進行しているかもしれません。 健診でその予兆を知ることができます。
皆様の健康を守るため、医療費の増加を防ぐために(皆様の保険税が高くなる原因ともなります)、必ず年に1回は健診を受けてください。
壬生町国民健康保険では、特定健診・保健指導により、メタボリックシンドロームやその予備群の方を発見し、的確な対策に向けた支援を実施していきます。